山賊Eの足跡 その5

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5.15協定・表と裏

インド洋の主要都市カリカットが、PRTの1グループによって陥落。
しかしESP人の猛反撃によって奪還に成功する。

歴史上ではたった2行に収まってしまう出来事だが、この裏には様々なドラマがあり、それを掘り返してみたいと思う。


まず最初に投資を行ったのは、PRT造船家を中心とする少人数。
当時サブムークを造船できる人物も少なく、また彼は造船ランク15のジーベックをも造船可能であり、Notosサーバーの造船パイオニアでもあった。
造船修行中はいかにもマクロらしき動作であったが、それが白でも黒でも需要は彼一人に集中し、莫大な利益を入手していた。


その造船利益による資金(+有志達の資金)をカリカットへ投資となるのだが、その理由は複数ある。

・まず発展による造船種類・材質の増加
造船家のパイオニアとして、様々な船種・材質を増やすことにより、さらなる造船需要の開拓。

・カリカットをPRT同盟とすることにより、自分の造船ホームポイントとしての、また自国への貢献として
当時の最終造船目的としてのジーベックは、発展度の影響もあり、カリカットでしか造船出来なかった。
また、初期設定ではポルトガル同盟であったが、3.16以来ESPが同盟を保持し続けており、史実上でも、PRTとカリカットの関係は切れないものであり、ゲーム内でもPRT人のカリカットへの気持ちも強いものがあった。

さて、ここまでに上げた2点については誰もが納得できる理由ではある。
しかし後付とも捉えられ、ちょっと疑わしいが、彼にとって利点となる理由は他にもあった。

・預金額、所持金の限界
銀行への預金の最大は1000M。所持金についても、さすがに未確認ではあるが同様と言われている。
そこまでの造船による利益があったのかも当時としては少々疑わしいが、彼以降の造船家はまだ育っておらず、数も少ない。
即ち、今後も造船需要は相当数が予想され、その分大きな利益を上げることが出来る。
そこで銀行預金額の空きを作るために投資したという話がある。

・私怨
カリカットがESP同盟となった際に、その背景として「カリカット周辺を私掠艦隊で封鎖した」という実話がある。
その際にESP側から被害を受け、復讐の機会を伺っていたというもの。
実際に、その造船家の彼はマウス氏に対し、またESPに対しての私怨を持っていたことは結構広い範囲で知られている。


これだけの理由があれば、彼がその当時の世論を無視し、カリカットへの投資を行ったのも頷ける話だ。


さて、その時に投資された額は800〜900M、1Gを超えたとの話もある。
当時にしてはもちろん、最近の状況においても、その額はとんでもない破格。

しかし、ESP側は総力を持ってカリカットへ集結、対抗投資を行いカリカット奪還に成功する。
成功した裏には様々な要因が挙げられる。

・ESP側の対応の早さ
ラスパルマスからアフリカ・インド方面にはアデンとカリカットしか同盟港を持っておらず、インド方面の重要拠点として、また交易の拠点としてもカリカットはまさに聖地でもあった。
また、ありとあらゆる情報伝達網を駆使し、さらには当日の内にカリカットまでの超遠距離奪還投資ツアーが組まれるなどと、対応が非常に早かった。
カリカットへは100人を超すイスパニアンが終結し、さらには強硬手段を厭わない軍人も集まる。
この対応の早さを聞きつけた、その他のPRT人の応援投資を諦めさせ、すでに現地周辺にいるPRT人のみの増資のみで済んだ点が一つ。

交渉
タイトルの通りの5.15協定。
この全容についてはLogから引用してみます。

HANTH>これよりポルトガルIRCとイスパニアアルマダの会議結果をお伝えいたします。
HANTH>全ポルトガル船。及びイスパニア船はお聞きくださいませ。
HANTH>@ポルトガル私掠艦隊及びポルトガル投資部隊の撤退見返りとして、カリカット周辺におけるイスパニア私掠行為の沈静化を約束して貰っております。
マウス>Aカリカットに投資するポルトガル船は以後、イスパニア私掠がポルトガル投資家のみピンポイントで攻撃を開始します。

この内容が5.15協定。
即ち、PRTの総意としてカリカットへの投資は行わないことを条件(裏を返せば個人投資については不問)に、ESPの無差別私掠を抑制するものだけでしかなかったのだが、集結していたESP国民の多さに加え、さらには全く関係のないはずのENG私掠艦隊がカリカット周辺で暴れてにいたという要因も重なり、PRT側は目の前の安全性、及び未来の情勢を考え身を引かざるを得ない状況でもあった。
この協定については後に英断として評価されていくこととなるが、その当時のHANTH氏に対するバッシングは酷いものがあった。

そもそも当時のPRT側は中心的な組織というものがなく、勝手にPRTを代表するかのように協定を結んだ点について。
また、その当時のNotosサーバー全体の情勢を読まない・知らない層からの、カリカットを放棄するかのような発言について。

(後にHANTH氏と会話する機会があったのだが、彼はこのバッシングに懲り、今後は細々とやっていくつもりと答えていたのが物寂しげでもあり、MMOの怖いところを垣間見た気がした。)



さて、この5.15協定を解析してみよう。

ESP側の対抗投資があった時点で、既にカリカットの発展度は当時の最大50000に達し、これ以上の都市の発展が見込めずにお互いの資金力を削るだけの不毛な戦いになるのを避けた。
また、周辺海域では激戦が予想されるため、一般商船の出入りがかなり危険な物となる。
まず目の前の利点として二つ挙げられる。

また、NotosサーバーにおけるENGは、全サーバーにおいても最強の国家と言われている程であり、PRTはENGにアフリカ一帯の港を奪われ、ESPは地中海の同盟港のいくつかをENGに攻撃投資されている。
それでも余力を残すENGに対し、警戒心やヘイト(=敵対心)を持っているのは両国共通だった。

PRT:ESP間抗争でお互いが疲弊すれば、一番美味しい思いをするのはENG。

両国とも戦うべき相手はENGという意思が、お互いの国の総意として現れてきた頃に、この5.15協定が評価されるようになったのだ。

その6へ続く

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